宮ちゃん◎リーマンさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ144件目 / 全153件次へ »
ブログ

[中国株]年末に向けての展望(2/3)

[中国株]年末に向けての展望(1/3)ヘ
http://minkabu.jp/blog/show/14472

以前に深センB株上場の国際コンテナに訪問したときに、担当者が、人民元高は確かに悪影響を及ぼすけれども、ライバル企業もほとんどが中国で生産しているから、我が社だけが悪影響を受けるわけでなく、ライバル企業も一緒に影響を受けるので、業績に深刻な影響がすぐにはでないだろうというようなことを言っていました。ともあれ、13年で6分の1程度にした元安をゆっくりゆっくりと時間をかけて元高に戻しているわけですから、基本的にはしばらくの間、中国の輸出競争力を保つレベルでの元の(安い)水準は続くと思いますし、中国の世界の工場としての立場は維持され続けるでしょう。

そして、このままいけば、中国の貿易収支は物凄い勢いで伸び続けることは火を見るより明らかで、そうなれば中国国内にお金が溢れかえるのは容易に想像がつきます。このために起こっているのが現在の中国株の上昇であるわけですが、人民元高が極端なレベルで進まない限り、基本的な構図は崩れないわけです。したがって、しばらくの間、もちろん短期的な調整は起こるとしても、中長期的には上昇はさらに続くのではないかと思います。

          戸松信博氏の中国株セミナー資料より


新華ファイナンスニュース http://news.xfnj.com/toyo-sec/
検索エンジン百度 http://www.baidu.jp/

■個別銘柄

中国の持続的発展に欠かせない国家的な重要テーマとして、第11次5ヵ年計画では、エネルギー、社会保障、三農(農民・農村・農業)、環境問題を取上げています。


≪資源・エネルギー関連≫

1898 中煤能源

[m:177]http://stock.searchina.ne.jp/data/code.cgi?market=&code=1898
http://www.aastocks.com/chi/nstockquote/gifchart.asp?symbol=1898
http://www2.uwg.co.jp/pub/pub0045_v1001.php?proc_kbn=soneki&meigara_cd=001898
[m:161]http://news.google.co.jp/news?hl=ja&lr=&um=1&ct=title&ie=UTF-8&q=%E4%B8%AD%E7%85%A4%E8%83%BD%E6%BA%90&btnG=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E6%A4%9C%E7%B4%A2

中国では今後も、火力発電・鉄鋼などに石炭需要は増大していきます。

・中国第2位の石炭会社
・2006年8月に企業再編を実施後、12月に香港市場に上場
・事業内容は、石炭の生産と貿易、炭鉱設備製造事業、コークス化事業、炭鉱設計など
・豊富な資金を生産量増大に向けた生産設備に投資

0568 山東墨龍

http://stock.searchina.ne.jp/data/code.cgi?market=&code=0568
http://www.aastocks.com/chi/nstockquote/gifchart.asp?symbol=0568
http://www2.uwg.co.jp/pub/pub0045_v1001.php?proc_kbn=soneki&meigara_cd=000568
http://news.google.co.jp/news?hl=ja&lr=&um=1&ct=title&ie=UTF-8&q=%E5%B1%B1%E6%9D%B1%E5%A2%A8%E9%BE%8D&btnG=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E6%A4%9C%E7%B4%A2

世界のオイルリグ(石油採掘設備)数は着実に増加の一途をたどっています。

・油田用の鋼管(油性管)及び採掘機械のメーカー
・顧客は、シノペック・ペトロチャイナ・CNOOCなど
・市場は伸びている
・参入障壁は高く、ペトロチャイナとの信頼関係は厚い


≪ヘルスケア関連≫

製薬市場は毎年18%成長しており、今後は小規模企業約4000社の淘汰が進みます

2348 東瑞製薬

http://stock.searchina.ne.jp/data/code.cgi?market=&code=2348
http://www.aastocks.com/chi/nstockquote/gifchart.asp?symbol=2348
http://www2.uwg.co.jp/pub/pub0045_v1001.php?proc_kbn=soneki&meigara_cd=002348
http://news.google.co.jp/news?hl=ja&lr=&um=1&ct=title&ie=UTF-8&q=%E6%9D%B1%E7%91%9E%E8%A3%BD%E8%96%AC&btnG=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E6%A4%9C%E7%B4%A2

・セファロスポリン系抗生物質で数少ない一貫生産
・第2の成長フェーズへ向けて生産工場を増設
・蘇北の中間体工場を2008年に創業、蘇州に原料薬工場用地の8万㎡を手当て中


今回の訪問では工場を見学できただけでなく、今後の事業展開を総裁に直接聞くことができ、また財務的な裏付けを会社の財務総監からも取れました。その際、ここのところ良く言われる、薬品価格引き下げなど、中国製薬業界への政策的な規制について話しが出ました。

この政策的な規制とは主に以下の4つです。
・商業賄賂の取り締まり
・薬品安全検査の強化
・新薬認定の制限
・薬価のコントロール

これら政策の目的は、高齢化社会を迎えて、国民に安価で安全な、品質の高い薬品を提供するということが第一でありますが、これは同時に「業界の淘汰・清浄」という再編にも繋がることになるでしょう。現在中国には4000を超える製薬会社があり、その多くは自前の研究機関も持たず、甘い審査や賄賂でパスした薬を高値で売っていた所もある業界です。4000企業全部足してもアメリカのファイザー1社の遥か下の売上であり、第2の目的は、これらの中から競争に勝てる大企業がM&Aなども経て育っていくことではないかと思います。

実際のところ、薬品検査時に1億円の収賄が明るみになった中国食品薬品監督局長に死刑が確定したり、東瑞製薬を始め多くの製薬会社にとっては低く抑えられた薬品価格が粗利益率を押し下げ、昨年の売上微増&減収という結果になるなど多くの影響が出ています。全国の医薬業界では30%の製薬企業が赤字に陥ったことを見れば、東瑞製薬の業績は、高総裁いわく、「予想以上に健闘した昨年」という評価もできようかと思います。 
これから利益の出ない製薬会社はどんどん潰れるか吸収されていくでしょう。残る会社とは自前で研究開発を行い、厳しい新薬認定を賄賂なしにパスし、かつ欧米基準の品質管理を持つ企業が条件であると思います。

これらを満たしている企業の1つが東瑞製薬であり、現在は改革期の痛みを伴って減益となっていますが、短期的な業績で低迷している株価を、将来の(成長するであろう)企業価値で測ることが投資家にとっては重要では、と考えます。


8058 羅欣薬業

http://stock.searchina.ne.jp/data/code.cgi?market=&code=8058
http://www.aastocks.com/chi/nstockquote/gifchart.asp?symbol=8058
http://www2.uwg.co.jp/pub/pub0045_v1001.php?proc_kbn=soneki&meigara_cd=008058
http://news.google.co.jp/news?hl=ja&lr=&um=1&ct=title&ie=UTF-8&q=%E7%BE%85%E6%AC%A3%E8%96%AC%E6%A5%AD&btnG=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E6%A4%9C%E7%B4%A2

・薬価引下げの逆風の中、絶好調の業績
・商品ポートフォリオの充実と強い営業力


山東羅欣薬業への訪問は、ちょうど世界的な株価暴落が重なったこともあいまって、実際に自分の目で見ることがいかに重要かを再認識できました。山東羅欣薬業の印象ですが、訪問した場所はかなりの田舎でした。しかし、車を空港に用意してくれて、会社に到着すると門の前で、役員2人(ともに30台前半)が「熱烈大歓迎」の電光掲示板付きで迎えてくれました。

あいさつもそこそこに、すぐさま暗い大部屋に通されると会社の宣伝ビデオがはじまり、続いてショールームで会社の沿革のプレゼンをうけるというマニュアル化されたような進行でした。

一連の流れは「共産党大会」の拍手パチパチのような、お決まり演技のようで、内容的には印象がないですが、なにしろ業績がどんどんよくなっている事が確認できました。少し財務内容を見てみても、ほぼすべての経営指標が3ヶ月ごとに向上しており、販売管理費などコスト比率も削減し、結果粗利益率、営業利益率、純利益率すべての収益率がよくなっています。

同時に財務面でも有利子負債額が減少、一方で利益は上がっていますので、インタレストカバレッジ(有利子負債利払い額の何倍儲けているかを表し、多いほど良い)は前通期の12倍より、第1四半期では26倍に、第2四半期ではさらに38倍となり、安全性と収益性が同時に強化されてた賜物です。これらを訪問時にも確認し、弊社では今期の売上額を前年同期比65%増、来期はさらに57%増と大幅修正し、利益もその売上水準で修正を今回行いました。

また、広い敷地にあるキレイな工場をこの目で確かめることができ、経営陣の若さとともに誠実でまじめな会社という印象を受けました。成長が本格化しそうで今後も目が離せない成長株というところでしょうか。

このように自分の目で確かめていれば、先日のような暴落の時に思い切って拾うことができます。日本の企業というのは名前から、あるていどその会社の行っている業態がイメージできますが、中国企業の場合、イメージすらつけられない場合が多いと思います。そして実際のところ、上場企業や有力と言われている企業と言えど、実際に見てみるとその中身が想像とは全くの別物だったりすることもよくあるのです。だからこそ自分の目で実際に見て、確かめることは重要です。


[中国株]年末に向けての展望(3/3)ヘ
http://minkabu.jp/blog/show/14474
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。