22日の株式相場見通し=弱含み、エヌビディア決算控え持ち高調整主体の展開へ

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/22 08:00
 22日の東京株式市場で日経平均株価は弱含みで推移する見通しだ。前日の欧州の主要株価指数は総じて下落。米株式市場ではNYダウは反発し、ナスダック総合株価指数は連日で最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)の高官から早期の利下げに慎重な発言が相次いだものの、カナダの4月消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化したことを受けて債券選好の流れとなり、米長期金利が低下し、米国株の支えとなった。米経済の軟着陸期待が根強いなかで、投資家の不安心理を示すVIX指数も低下した。半面、半導体大手のエヌビディア<NVDA>の決算発表を控えポジションを一方向に傾けにくい地合いとなり、上値を追う姿勢は限られた。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は0.3%安。シカゴの日経平均先物は、6月限が3万8860円とやや水準を切り下げて取引を終えている。東京市場においては、夜間の先物の軟調な動きが意識され、日経平均株価は安く始まると想定される。エヌビディアの決算を見極めたいとのムードが強く、日中は主力株を中心にいったん持ち高を整理する目的の売りが広がりやすい。また、米国の原油先物と金先物相場の下落は、石油関連や非鉄など資源株の重荷となるとみられている。一方、ドル円相場は1ドル=156円台前半での推移を続けており、輸出関連株の下支え要因となる見通し。取引開始前に日本の3月の機械受注が公表されるが、市場の予想よりも良好な結果となり、機械・精密機器関連セクターに好反応が見られれば、市場心理にはプラス効果をもたらしそうだ。日経平均株価は取引時間中、3万8700円から3万9000円の範囲で推移する公算が大きい。

 21日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比66ドル22セント高の3万9872.99ドルと反発。ナスダック総合株価指数は同37.750ポイント高の1万6832.624だった。

 日程面では、国内では3月機械受注のほか、4月の貿易収支が発表される予定。財務省が40年債入札を実施する。海外では4月30日~5月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨のほか、米4月中古住宅販売件数が公表される。エヌビディアに加え、ターゲット<TGT>の決算発表も控えている。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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