午前:債券サマリー 先物は小幅続落、一時プラス圏に浮上するも軟化

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/21 11:39
 21日の債券市場で、先物中心限月6月限は小幅続落。米債券安を受けた売りが一巡したあとはプラス圏に浮上する場面もあったが、買いは続かず再び軟化した。

 米連邦準備理事会(FRB)のバー副議長が20日の講演で「年初来数カ月間の米国のインフレ指標は期待外れで、FRBが金融政策を緩和するためには必要な証拠が不足している」と述べるなど、FRB高官が相次いで早期利下げに慎重な見方を示したことが米債券市場に影響。同日の米長期金利が上昇したことが国内債の重荷となり、債券先物は寄り付き直後に一時143円66銭まで下押した。下値では値ごろ感からの押し目買いが散見されたものの、日銀が早期に国債買い入れの減額や追加利上げに踏み切るとの観測が根強いことから依然として売りが出やすかった。

 午前11時の先物6月限の終値は、前日比3銭安の143円70銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前日比0.005%上昇の0.980%で推移している。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ