ダウ平均は小幅高 次の展開を見極めたい雰囲気も=米国株前半

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/18 02:17
NY株式17日(NY時間13:07)(日本時間02:07)
ダウ平均   39938.06(+68.68 +0.17%)
ナスダック   16690.28(-8.04 -0.05%)
CME日経平均先物 38750(大証終比:+10 +0.03%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅高。今週の米消費者物価指数(CPI)を始めとした一連の経済指標を受けて市場はFRBの利下げ期待を再び強め、短期金融市場では9月と12月の年内2回の利下げを見込んでいる。これを受けて米株式市場はリスク選好を再び加速させ、前日のダウ平均は一時4万ドル台に乗せる場面が見られた。

 ただ、FOMC委員は姿勢を変えておらず、直近伝わっている委員の発言は、インフレの動向をなお確認する必要があり、現段階では高金利継続が好ましいとしている。本日はボウマンFRB理事の講演の事前原稿が伝わっていたが、場合によっては利上げの可能性に言及していた。以前と変わらずにタカ派姿勢を継続している。

 そのような中で米株式市場は次の展開を見極めたい雰囲気を強めている模様。来週はエヌビディア<NVDA>の決算が22日に予定されており、その内容および反応を確認したい面もありそうあだ。

 ソーシャルメディアのレディット<RDDT>が大幅高。前日引け後にオープンAIとの提携を発表した。レディットのコンテンツをオープンAIのチャットGPTなどに取り込み、AIの新機能を追加できるようにする。

 ゲームストップ<GME>に大幅続落。取引開始前に2-4月期(第1四半期)の暫定決算を公表し、売上高見通しは8.72億ー8.92億ドルと予想の10.5億ドルを下回る見通しを示した。また、最大4500万株の増資計画も示唆した。AMC<AMC>も軟調に推移。

 医療専門家向けアプリ開発のドキシミティ<DOCS>が決算を受け大幅高。EBITDA、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、予想を上回る見通しを示している。

 土産物店も併設したレストラン運営のクラッカー・バレル・オールド・カントリー・ストア<CBRL>が大幅安。前日引け後に減配を発表した。

 ITサービスのDXCテクノロジー<DXC>が決算を受け大幅安。予想を下回るガイダンスを示したことが嫌気されている。

レディット<RDDT> 62.71(+6.33 +11.23%)
グローバント<GLOB> 167.70(-10.03 -5.64%)
ゲームストップ<GME> 20.48(-7.19 -25.98%)
AMC<AMC> 4.53(-0.11 -2.34%)
DXCテクノロジー<DXC> 16.28(-3.61 -18.13%)
ドキシミティ<DOCS> 27.96(+4.22 +17.78%)
クラッカー・バレル<CBRL> 50.17(-7.11 -12.41%)

アップル<AAPL> 189.87(+0.03 +0.02%)
マイクロソフト<MSFT> 419.10(-1.90 -0.45%)
アマゾン<AMZN> 184.36(+0.73 +0.40%)
アルファベットC<GOOG> 177.26(+1.83 +1.04%)
テスラ<TSLA> 177.59(+2.75 +1.57%)
メタ<META> 471.11(-2.12 -0.45%)
AMD<AMD> 164.95(+2.33 +1.43%)
エヌビディア<NVDA> 933.78(-9.81 -1.04%)
イーライリリー<LLY> 770.50(-0.62 -0.08%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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