相場で利益をあげるために必要な戦略はいくつ必要か【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2023/03/28 19:00

株で安定的に勝つには・・・

2022年より記録的な為替変動や金融引き締めといった理由により、日本株は乱高下することがありました。株価が大きく変動する中でも、株式投資で勝っている人は一定数います。もちろん、彼らは一時的にドローダウンをくらったとしても、長いスパンで見て安定的に資産をプラスにしています。

そこで、このような質問をいただきました。
『トレードで安定的に利益をあげるために必要な戦略はいくつ必要でしょうか?』

まず、相場を大きく分けると3つのステージがあります。

1つ目は暴落相場です。
暴落相場で利益をあげるには、下げ相場で買い下がる逆張り戦略が必要です。
ただ暴落といっても複数のパターンがあります。

・浅い暴落相場
・もう少し深い暴落相場
・リーマンショック級の暴落相場

など、暴落の度合いに合わせて少なくとも3つ以上の逆張り戦略が必要でしょう。

2つ目は暴落後の反発相場です。
暴落相場の終わりには必ず反発する相場があります。暴落後の反発は行き過ぎた反動でかなり急反発することが多く、短期間で大きな利益を狙えます。ですので暴落後の反発相場を狙う戦略は必須です。

そして3つ目は上昇相場です。
上昇相場では株価が上がると利益に直結する順張り戦略に加えて、上げ過ぎた銘柄の反動による下落を狙う空売り戦略も有効です。上昇相場では買いポジションの順張り戦略と売りポジションの空売り戦略をうまく組み合わせることで利益を狙います。

このように考えると相場で安定的に利益をあげるためには
・3つ以上の逆張り戦略
・暴落後の反発を狙う戦略
・順張り戦略
・空売り戦略
の6つ以上の戦略は必須でしょう。

おそらくシステムトレーダーならばわかるかと思うのですが、実はコレ、裁量トレーダーにも必要な考え方だと思います。裁量トレードでも相場に合わせて利益をあげるには複数の戦略が必要です。

「暴落相場ではどのようなトレードをするのか?」
「暴落後の反発はどのようにして狙うのか?」
「上昇相場ではどのように利益をあげるのか?」

このようにあらかじめ考えておき方針を決めておくことで裁量トレードでも利益があげやすくなるとおもいます。ぜひ今のうちに考えておいてくださいね。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想