郵船など海運株が買われる、超高配当で権利取り狙いの買い引き寄せる◇

　日本郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽船<9107.T>など大手海運株が頑強な値動き。全体相場がリスクオンに傾くなか、前週末に大きく値を下げた海運セクターも値ごろ感からの押し目買いが優勢。米銀破綻に端を発した金融システムへの過度な不安心理が足もと後退している。日本時間あす未明にＦＯＭＣの結果発表を控えるが、今後のＦＲＢの金融引き締めスタンスが緩むことへの思惑が浮上していることで、米国をはじめ世界景気減速に対する懸念もやや後退しており、グローバル物流の担い手である海運株にとっては追い風となる。また、３月期末を目前に控え超高配当の大手海運は配当権利取り狙いの駆け込み買いも引き寄せている。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：MINKABU PRESS