＜注目銘柄＞＝ミスミＧ、生産資材のネット通販に成長期待

　ミスミグループ本社<9962.T>は、工場自動化部品や金型部品の卸売大手で、流通機能に加え、メーカー機能も併せ持つのが特長。同社は７月２７日、１７年３月期第１四半期（４～６月）の連結決算を発表。売上高は６０９億３００万円（前年同期比６．６％増）、経常利益は７４億８５００万円（同２４．３％増）、純利益は５２億２３００万円（同３７．４％増）と大幅な増益となった。なお、通期業績は、売上高２５６０億円（前期比６．６％増）、経常利益２６６億円（同５．９％増）、純利益１７８億円（同５．３％増）と従来見通しを据え置いた。通期予想に対する第１四半期の経常利益の進捗率は２８．１％に達している。

　ＦＡ事業では、自動車やエレクトロニクス関連業界などの新たな自動化需要を積極的に取り込んだことなどにより、中国や欧州の販売拡大が寄与している。また、機械部品や消耗品といった生産資材をインターネット経由で販売するＶＯＮＡ（ヴォーナ）事業も順調な成長をみせている。さらに、今期からメーカー機能を持つ強みを生かし、部品の追加工サービスもスタートさせている。

　株価は４月以降、上下動を繰り返しながらも順調に下値を切り上げる上昇トレンドを堅持しており、業績好調をより所に今後もその流れが続くことになりそうだ。（朱）

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）