野村が高い、第３四半期の業績好調と自社株取得枠設定を好感

　野村ホールディングス＜8604.T＞が高い。２９日の取引終了後に発表した１５年３月期第３四半期決算が堅調だったほか、自社株買いを発表したことが好感された。
　今１０～１２月期の純利益は約７００億円だったが、市場では３８０億円前後が予想されており「想定以上の内容」との見方が出ている。個人営業部門などが堅調だった。
　また、４０００万株（発行済み株式数の１．０％）、３００億円を上限とする自社株取得枠を設定したことも好感された。取得期間は２月１６日から３月２７日まで。
　この決算発表を受け、ゴールドマン・サックス証券は２９日、同社株の目標株価を６７０円から７２０円に引き上げた。ただ、「強気に転じるには海外の黒字化とそれに伴う実効税率の改善が必要」とし投資判断は「中立」としている。

野村の株価は１２時３９分現在６４５．０円（△１９．６円）




出所：株経通信（株式会社みんかぶ）