＜特集＞１Ｑ決算迫る、期待の銘柄は？　（３）＝サンリオ―欧州の回復で海外事業の上積みに期待
2014/07/18 18:30

　１５年３月期第１四半期決算での期待銘柄としてサンリオをマークしたい。１４年３月期の後半から欧州事業の再構築により、同地域での業績の下げ止まりが確認されており、高成長を続ける中国・東南アジアを加えた海外事業の伸びが見込まれる。

　同社の１５年３月期連結業績は、売上高７９６億円（前期比３．４％増）、営業利益２２０億円（同４．７％増）、純利益１４４億円（同１２．５％増）を計画し、営業利益は４期連続で最高益となる見込み。年間配当は中間期４０円（前期実績３０円）、期末４０円（前期はハローキティ４０周年記念配当２０円を含み５０円）で、年間配当は８０円（同８０円）とする。前期に２０円を記念配当として実施したが、同額を普通配当に切り替える方針で、業績に対する自信の表れとみたい。また、同社はユニバーサル・スタジオ・ジャパン（ＵＳＪ）にアトラクションやショップを展開しているが、ＵＳＪの新アトラクション「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」の新設人気でＵＳＪ入場者数の大幅増が見込まれることから、同社のアトラクションやショップにも好影響が期待される。

　株価は、５月２２日に年初来安値２４１０円まで売られたあと、６月１６日に３１１０円まで切り返す場面がみられた。その後は２７００円から２８００円前後での動きが続いている。

［ 株式新聞ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］
提供：モーニングスター社 (2014-07-18 18:20)