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同社は樹脂発泡製品の専業で、「押出事業」と「ビーズ事業」が経営の2大柱。前者の押出事業は国内での商売で、液晶パネルや家電の輸送用包材などが主用途の発泡ポリエチレンシートと、即席麺・弁当容器、食品トレーなどに用いられる発泡ポリスチレンシートが中心。一方、後者のビーズ事業は自動車のバンパー、内装材などで使用される発泡ポリプロピレンビーズなどで、こちらは海外生産・海外販売が多くを占める。
今16年3月期は原油相場の下落で原料コストが下がり、両事業とも採算が急改善。第3四半期(15年4~12月期)までの累計で見ると、押出事業は数量的には冴えないが、営業益では22.8億円と前年同期比で87%増加。ビーズ事業は自動車生産が活況な北米を中心に数量も伸びており、事業の営業益は58.1億円と同61%増えた。
すでに第3四半期までの全体の営業益は74億円に上り、同社が公表している通期営業益計画(80億円)に対する進捗率は9割を超える。1~3月は押出、ビーズとも、いわゆる「裏期」に当たるが、その点を考慮しても現在の会社計画は「過小」と言える。
来17年3月期もビーズ事業は自動車関連の数量の伸びが続く。発泡ビーズは軽量で衝撃緩衝性能も優れているため、燃費性能向上に向けた自動車軽量化ニーズを背景として、同社製品の採用車種・部位が着実に増えている。したがって、ビーズ事業の数量的な成長性は高く、業績面でも中長期的な拡大が期待される。
ただ、足元の急激な利益拡大は原料安の恩恵が大きい。原料安で顧客からの値下げ要求は強まっており、押出、ビーズ事業とも来17年3月期は利益率が今期よりも低下する。また、円安修正もビーズ事業の収益マイナス要因となるため、17年3月期の営業利益は高水準ながらも今期より減る見通しだ。