ピープル急落、２～７月期最終２ケタ減益でネガティブサプライズ

　ピープル<7865.T>が大幅安。朝方ウリ気配で始まり１７．５％安の１６３１円まで水準を切り下げ、２月１２日以来の年初来安値をつけた。２０１５年８月２５日に下ヒゲで１５００円割れまで売り込まれて以来約１年ぶりの安値水準となる。

　同社は玩具や育児商品を展開するが、前日引け後に発表した１６年２～７月期決算では最終利益が前年同期比１１．６％減の１億３８００万円と２ケタ減益に落ち込んだことでこれを嫌気する売りが集まった。玩具の国内販売が低迷しインバウンド特需の剥落も収益の足を引っ張った。ただ、株主還元姿勢が高く、前期実績ベースで年間配当は９０円と高水準、配当利回りは５％を超えている。今期減配の可能性はゼロではないものの、インカムゲイン期待が支えとなって下値を拾う動きも観測される。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）