永大産業、前期経常を61％上方修正

　永大産業 <7822> [東証Ｓ] が5月10日大引け後(15:30)に業績修正を発表。24年3月期の連結経常損益を従来予想の2億円の黒字→3.2億円の黒字(前の期は13億円の赤字)に60.5％上方修正した。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の3.3億円の黒字→4.6億円の黒字(前年同期は6.5億円の赤字)に35.7％増額した計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2024年３月期は主力の住宅資材事業が牽引し、売上高が概ね計画通りに進捗したことに加え、販売価格の改定等により売上総利益が想定を上回る状況で推移し、販管費におきましても運送費等が減少しております。さらに、新設住宅着工戸数が前年を下回る状況が続いていることを踏まえ、第４四半期は住宅資材事業の業績が落ち込む前提としておりましたが、販売価格の維持や販売構成の改善等に注力した効果もあり、想定を上回る状況で推移いたしました。一方、木質ボード事業では、連結子会社であるＥＮボード株式会社の生産量を保守的に見ていたため、同社の本来の事業計画からは下振れしておりますが、連結業績予想に対してはプラス要因となりました。　これらの結果、各利益とも前回発表予想を上回る見込みとなりましたので、2024年３月期通期連結業績予想を修正いたします。なお、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、経常利益の増加に加え、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、法人税等が減少したことなどにより、プラス要因となっております。（注）本資料の予想数値につきましては、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因により予想数値と異なる結果となる可能性があります。