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同試薬は、同社が販売する全自動PCR検査装置「ジーンリード エイト」と「エリート インジーニアス」に対応した、新型コロナウィルスの変異である「N501Y」および「E484K」変異を同時検出するマルチプレックスPCR試薬。同社では、入荷次第、なるべく早く製品を届けることができるよう、12日から先行受注の受け付けを開始したという。
がんの早期発見に注力し、新たな分野にも挑戦
全自動PCR検査装置を開発してきた田島氏の願いは、日本でも遺伝子検査を幅広く活用し、病気の治療や予防に役立てて欲しいということだ。目下のCOVID-19対策としては、1日に数十万件検査できる体制を作るべきだと主張していることは前述のとおりだ。新たに登場する変異株に対しては、それに対応する試薬を、契約先の試薬メーカーがすぐに開発してくれる体制になっている。
「基本はがんの早期発見です」
今後の話になると、田島氏は「ほかにも種は色々あります。アイデアは尽きない」と、笑顔で答えた。「そこにある『要素技術』を結び付けて、ひとつずつ実現していきたい」
「大手OEMと組めたのは幸運でした。しかし今後は、自分たちで正確さを立証し、自分たちで売ることをやっていきたい」と抱負を語る。