ＦＤＫ、今期経常を30％下方修正

　ＦＤＫ <6955> [東証Ｓ] が1月30日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比51.1％減の8.9億円に大きく落ち込んだ。
　併せて、通期の同利益を従来予想の10億円→7億円(前期は19.6億円)に30.0％下方修正し、減益率が49.2％減→64.4％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の1.6億円の黒字→1.3億円の赤字(前年同期は6.6億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比89.2％減の0.5億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の3.8％→1.0％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2022年４月27日に公表しました業績見通しにおける想定に対し、電子事業は引き続き堅調に推移しているものの、米国や欧州向けの市場悪化や顧客の部品調達難による影響によりニッケル水素電池やリチウム電池、さらにアルカリ乾電池の国内市販や同業他社向けなどの売上高が減少する見込みです。　営業利益は、経費削減による改善がありますが、売上減や自助努力によるコスト削減を上回る原材料価格および水道光熱費の高騰影響、電子部品や樹脂部品の調達難などにより減少する見込みです。　経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、営業利益の減少に伴ない減少する見込みです。　つきましては、2022年４月27日に公表しました2023年３月期連結業績予想数値を上記のとおり修正いたします。（注意事項）　上記に記載した予想数値は、本資料の発表日現在において入手可能な情報にもとづき作成したものであり、多分に不確定な要素を含んでおります。従いまして、実際の業績等は、今後様々な要因により、この資料に記載されている予想とは大きく異なる場合があることをご承知おきください。