＜私の相場観＞＝Ａｒｇｏ Ｎａｖｉｓ・フィナンシャルコンシェルジュ 清水 洋介氏

　東京株式市場は、今後、１１月にかけて調整含みの展開となる可能性がありそうだ。

　焦点となるのは、日米の政治絡みの情勢で、特に消費税の再引き上げの行方は注目される。

　来年１０月の１０％への消費税の再引き上げを実施するのか見送るのか。結断を下す時期が近づいているが、状況は定かではない。マーケットにとっても、消費税の再引き上げが良いのか、見送りが良いのか分かりにくい。この不透明要因の大きさを市場は警戒するだろう。

　また、来月４日に米国で中間選挙があることも警戒感を増す要因となりそうだ。

　日経平均株価の予想レンジは１万４８００円から１万６０００円。年末に向けて上昇を予想しているが、来月にかけ一度、底をつけてから反発に転じる展開を予想する。

　個別では、ファナック<6954.T>やＩＨＩ<7013.T>など好決算を発表しながらも、株価は利益確定売りに押されたような銘柄に買い余地がありそうだ。

　また、三井物産<8031.T>や三菱商事<8058.T>などの大手商社株も出遅れ感は強い。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）