フロイント、今期経常を72％下方修正

　フロイント産業 <6312> [東証Ｓ] が1月12日大引け後(15:30)に決算を発表。23年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比73.2％減の1.3億円に大きく落ち込んだ。
　併せて、通期の同利益を従来予想の7.2億円→2億円(前期は10.3億円)に72.2％下方修正し、減益率が30.2％減→80.6％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.8億円→1.6億円(前年同期は7.1億円)に75.6％減額し、減益率が4.2％減→76.6％減に拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である9-11月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比43.8％減の1億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の4.2％→2.8％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2023 年２月期通期業績予想につきましては、足元の経済情勢や事業環境を踏まえ、売上高を上方修正、一方営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益をそれぞれ下方修正いたします。　売上高については、化成品部門が計画を上回るペースで進捗しており、また円安による海外子会社売上高の押し上げ効果もあって上方修正となります。　一方利益面は、機械部門の米国子会社において、労働需給の逼迫やサプライチェーン混乱に起因した部材調達の長期化の影響が続き出荷が大幅に遅延したほか、急速なインフレによる原材料価格高騰に伴い利益率が低下したことが主たる要因となっております。国内機械部門においても原材料等高騰に加え、部材調達および出荷までのリードタイムが長期化している等依然厳しい状況が続いている状況を鑑み、期初予想より下回ることが見込まれるため、下方修正いたします。（注）上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は、今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。