神鋼鋼線が１７年３月期業績・配当予想を下方修正、鋼索・特殊鋼線両事業で販売減少

　神鋼鋼線工業<5660.T>がこの日の取引終了後、１７年３月期の連結業績予想について、売上高を２９０億円から２７７億円（前期比５．０％減）へ、営業利益を１５億円から９億５０００万円（同４６．１％減）へ、純利益を７億円から４億円（同２４．１％減）へ下方修正した。

　鋼索事業で国内市場の需要が停滞していることや、急激な円高の進展で輸出需要が鈍化していることに加えて、特殊鋼線事業で高速道路建設工事事故に伴う一斉安全点検の影響により鋼材納入が遅れており、両事業とも販売数量が減少していることが要因。また、子会社である神鋼鋼線ステンレスのＪＩＳ法違反も響いたとしている。

　また、業績予想の修正に伴い、従来３円を予定していた期末配当を未定に変更した。なお、中間配当は２円を予定している。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）