リプロセルがアルツハイマー病患者ｉＰＳ細胞由来の疾患神経細胞の販売を開始

　リプロセル<4978.T>がこの日の取引終了後、アルツハイマー病患者由来のｉＰＳ細胞から作製した疾患神経細胞「ＲｅｐｒｏＮｅｕｒｏ　ＡＤ－ｐａｔｉｅｎｔ」を８月１０日から販売を開始すると発表した。
　同社が開発した「ＲｅｐｒｏＮｅｕｒｏ　ＡＤ－ｐａｔｉｅｎｔ」は、アルツハイマー病患者の皮膚細胞や血液細胞からｉＰＳ細胞を作成し、それをさらに神経細胞に変化させることで、実際のアルツハイマー患者と全く同じ遺伝子を有するというもの。アルツハイマー病の治療方法や治療薬の研究開発では、患者の脳内にある神経細胞を調べることが重要な研究課題といえるが、患者から神経細胞を採取することは現実的ではなかった。同社では、今回のアルツハイマー病モデル細胞の開発で、同領域における研究開発が加速し、研究開発コストの大幅な削減やより効果の高い治療方法・治療薬の開発の促進に貢献するとしており、また、今後もさまざまな疾患モデルの開発に積極的に取り組むとしている。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）