環境管理が反落、環境調査の伸び限定的で１６年６月期業績・配当予想を下方修正

　環境管理センター<4657.T>が反落。同社は、３月３１日の取引終了後、１６年６月期の単独業績見通しについて、売上高を３８億５０００万円から３７億円（前期比０．１％増）へ、営業損益を２億円から１億円（前期３９００万円の赤字）へ、純利益を１億６０００万円から３０００万円（同９６００万円の赤字）へ下方修正した。

　従来予想では、東京オリンピック開催に向けた建設需要の活性化と福島の放射能関連の需要増を見込んでいたが、建設費の高騰を背景に、土壌・地下水分野を中心とした環境調査業務に対する需要の伸びが限定的なほか、福島県の除染関連施設の中心となる中間貯蔵施設の建設の遅れから、環境調査業務の発注が遅れていることなどが要因。さらに、シンジケートローン組成に係るアレンジメントフィーなどの諸費用５０００万円を営業外費用として計上したことも響いた。

　また、業績予想の修正に伴い、従来３円を予定していた期末一括配当についても、前期に続いて無配にするとあわせて発表した。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）