ＤＩＣは下げ幅拡大、１９年１２月期業績及び配当予想を下方修正

　ＤＩＣ<4631.T>が後場下げ幅を拡大している。正午ごろ、１９年１２月期の連結業績予想について、売上高を７９００億円から７７５０億円（前期比３．８％減）へ、営業利益を４３０億円円から４１０億円（同１５．３％減）へ、最終利益を３００億円から２２０億円（同３１．３％減）へ下方修正するとともに、従来６５円を予定していた期末配当を２５円減額して４０円にすると発表しており、これらが嫌気されている。なお、年間配当は１００円（従来予想１２５円）となり、前期実績に対して２５円の減配になる予定だ。

　世界的に景気減速の影響がみられ、電気・電子や自動車向け材料を中心に広範な分野で出荷が落ち込み、第３四半期時点で出荷数量の回復が遅れていることなどが要因。また、災害や買収関連の一時費用が発生したことなども最終利益を押し下げるとしている。

　なお、第３四半期累計（１～９月）決算は、売上高５７６５億８７００万円（前年同期比４．０％減）、営業利益２９４億７１００万円（同１９．１％減）、最終利益１８３億２７００万円（同１８．３％減）だった。


出所：MINKABU PRESS