科研薬が３日続落、大和証券は「３」へ引き下げ

　科研製薬<4521.T>が３日続落。大和証券は１７日、同社株のレーティングを「２（アウトパフォーム）」から「３（中立）」へ引き下げた。目標株価は７０００円から６３００円に見直した。

　同証券では、「１６年１２月に政府が基本方針を定めた薬価制度の抜本改革で特許切れ薬への依存度の高い同社の収益環境悪化は早まる恐れが高まった」と指摘。政府は、特許切れ薬の薬価引き下げを加速させ、画期的新薬への財源配分の重点化を進める方針とみられる。そのなか、同証券では科研薬は「同規模の製薬企業と比較しても新薬の自社創製力は弱体化している可能性がある」と指摘。将来的に同社が画期的新薬への財源配分重点化の恩恵を受けるとしても、「開発パイプラインの現状を考慮すれば時間を要する公算が大きい」とみている。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）