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クイック Research Memo(1):新型コロナウイルス感染症拡大に対応しながらも積極経営を継続

配信元:フィスコ
投稿:2020/12/11 15:01
■要約

クイック<4318>は、就業希望者と求人企業を結び付ける総合人材サービスを事業としている。人材紹介、人材派遣、紹介予定派遣、業務請負の人材サービス4事業形態のほか、人事労務コンサルティングなど周辺事業も展開している。なかでも労働需給がタイトな専門職の人材紹介に強みがあり、同社の専門職向け求人サイトやスマートフォンアプリは人気で、各サイトとも業界トップクラスの登録者数と求人数を誇っている。事業としては人材サービス事業、リクルーティング事業、情報出版事業、その他(IT・ネット関連事業、海外事業)の5事業を展開している。主力の人材サービス事業が売上高、営業利益ともに約3分の2を占める(2020年3月期)が、近年は人材サービス事業以外も活発な動きを見せている。

人材サービス事業では主に人材紹介と人材派遣を行っている。主力の人材紹介では看護師や施工管理技術者など専門職の紹介に強みを持つが、登録者獲得競争をはじめとして競争環境は年々激しさを増している。しかし同社は、コンサルタントの採用や育成、能力開発に加え、専門職分野のノウハウを横展開することでいち早くドメインを拡大するブティック戦略や、自社エンジニアが最新技術を取り入れて開発するシステムやスマートフォンアプリを使った登録者獲得施策が、大きな差別化要因になっている。人材派遣では看護師や保育士の派遣、リクルーティング事業では採用活動の企画・提案、情報出版事業では北陸3県(石川県、富山県、福井県)と新潟県で地域情報誌の出版、IT・ネット関連事業では人事・労務の情報ポータルサイト「日本の人事部」の企画・運営に加え、システム開発・AIソリューション、ITエンジニア向け育成トレーニング、海外事業では現地日系企業向け人材紹介や人事労務コンサルティングなどを行っている。

2021年3月期第2四半期の業績は、売上高10,550百万円(前年同期比2.9%減)、営業利益1,906百万円(同17.3%減)と、リーマンショック後の2010年3月期以来の減収減益となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響(以下、コロナ禍)により、国内の雇用情勢は前期から一変し悪化が続いていることが影響したものの、リーマンショックの際も影響が小さかった専門職に強みがあることに加え、企業の人材ニーズに沿った多様なサービス提供を推進したことで、収益の落ち込みは限定的だった。なお、セグメント別の業績は、主力の人材サービス事業が底堅く推移したことに加え、2020年3月期下期からグループ入りした(株)クロノスの業績が上乗せされたIT・ネット関連事業が堅調に推移したその他が増益となったものの、リクルーティング事業は営業損失となり、情報出版事業は減益となった。

2021年3月期の業績見通しについては、売上高19,400百万円(前期比7.8%減)、営業利益1,572百万円(同46.4%減)を見込んでいる。やや保守的かもしれないが、コロナ禍からの回復に時間がかかると予想しているためだ。これに対して同社は、営業や求職者面談、セミナー、HRカンファレンスなどに幅広くオンラインを活用するとともにサービス内容を拡充するほか、事業基盤の強化を進めている。しかし中長期的には、少子高齢化などによる人手不足から、同社の人材サービス、特に専門職紹介へのニーズは一層強まると考えられる。このため、既存事業の成長と新規事業の育成に向けて積極投資を継続する方針は今後も変わらず、2030年3月期に売上高1,000億円を目指す姿勢も変わらないと弊社では見ている。

■Key Points
・人材紹介ノウハウを横展開するブティック戦略と登録者獲得施策に強み
・2021年3月期第2四半期業績は主軸の人材紹介がけん引
・短期業績見通しは厳しいが、中長期的に好環境と成長姿勢は継続

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)


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配信元: フィスコ
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