＜注目銘柄＞＝さくらインターネット、フィンテックやＡＩなど成長分野で飛躍へ

　さくらインターネット<3778.T>の１０００円大台絡みは拾い場となろう。ホスティング・クラウドサービスを主軸にデータセンターを運営、ＩｏＴ全盛時代が目前に迫るなか、ＩＴインフラ分野のアウトソーシング需要を取り込んで、業績は成長軌道に乗っている。ブロックチェーン技術の開発を手掛けるテックビューロと協業体制にあることでフィンテック関連最右翼に位置づけられるほか、人工知能（ＡＩ）やディープラーニングといった次代の新規分野を深耕することにより、今後の業容拡大に対する市場の期待を集めている。

　１７年３月期第２四半期累計（４～９月）の連結営業利益は従来予想に対し大幅上乗せされ５億８８００万円（同２０．５％増）と好調、通期営業利益１０億６０００万円（同８．６％増）予想に対する進捗も５５％に達している。

　株価は今年１月１３日に２１１０円の高値をつけており、人気先行の上昇であった部分は否めないものの時価はその半値水準にあり、水準訂正余地の大きさが意識される。信用取引は売り買いがっぷり四つで信用倍率は１．１３倍、日証金では逆日歩がつく状況で需給相場再燃の余地を内包している。（銀）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）