＜株式トピックス＞＝東証１部の売買代金は２１日ぶりに２兆円台回復

　月末３１日の東京株式市場は、前日のＮＹ外国為替市場で４月上旬以来の１ドル＝１０３円台の円安進行を買い手掛かり材料として、輸出関連銘柄を中心に買い進まれ、一時１万５７００円台を回復した。しかし、その後利益確定の売りが出て、前場後半から急速に値を消し、日経平均株価終値は、前日比２５円安の１万５６２０円と５日ぶり反落した。
　ただ、東証１部の売買代金は、２兆２０５１億円と、２１営業日ぶりに２兆円の大台を回復した。月末に伴う手仕舞い売りに加え、決算発表を手掛かりにした積極買いも市場エネルギーの増加につながったようだ。市場関係者からは「ここにきて、外国人投資家が好調な業績を発表している主力銘柄を新規買いするケースが増えている」声も出ている。
　きょうの東証１部の売買代金上位を見ると、１４年９月期通期の大幅な業績上方修正を発表して前日比ストップ高まで急騰した１位のコロプラ<3668.T>は例外として、２位以下は、ソフトバンク<9984.T>、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、トヨタ自動車<7203.T>など主力大型株が名を連ねた。売買代金の増加は、新たな上昇ステージへのプラス材料として評価したい。



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）