アグレ都市、今期経常を一転32％減益に下方修正、配当も18円減額

　アグレ都市デザイン <3467> [東証Ｓ] が3月15日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。24年3月期の連結経常利益を従来予想の21.2億円→12.7億円(前期は18.7億円)に40.0％下方修正し、一転して32.0％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の21.1億円→12.7億円に40.1％減額した計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の78円→60円(前期は78円)に減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高については、当社の主力事業である戸建販売事業において、第４四半期に引渡しを予定していた一部の物件の完成が来期以降にズレたこと、また、実質賃金の伸び悩み等の景気の先行き不透明感に起因する消費マインドの低下により、第４四半期の販売棟数が計画に比して減少いたしました。　また、戸建事業用地の価格高騰や建材・住設機器等など原価の上昇に起因した原価率の上昇及び完成在庫の早期販売のため価格改定や値引販売を実施したことにより、売上総利益率が低下いたしました。　アセットソリューション事業につきましては、投資家の旺盛な需要に支えられ売上高、利益ともに当初予想を上回る見込みとなりましたが、主力事業である戸建販売事業の売上高の減少及び売上総利益率の低下を受け、販売費及び一般管理費の削減に努めたものの、利益面の減少を補う抜本的な改善にはいたらず、誠に遺憾ながら、営業利益、経常利益及び親会社に帰属する当期純利益をそれぞれ上記のとおり修正いたします。

　　当社は、株主の皆様への利益還元を経営上の重要政策のひとつとして認識しており、現在及び今後の事業収益をベースに、将来の事業展開に必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続していくことを基本方針とし、当期純利益の30％を配当額の目途に(配当性向30％)、各期の業績に応じた配当を実施してまいります。　この度の業績予想の修正を受け、誠に遺憾ながら2024年３月期の期末配当を2023年５月８日公表の１株当たり78円から18円減配し、１株当たり60円に修正することといたしました。　なお、本件につきましては、2024年６月下旬開催予定の第15回定時株主総会に付議する予定であります。(注) 上記の予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき判断したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。