山王は大幅反落、東証が２４日から日々公表銘柄に指定

　山王<3441.T>は大幅反落。東証が２３日、山王株を２４日から信用取引の日々公表銘柄に指定すると発表した。信用取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが優勢となっている。

　同社は１２日取引終了後、東京工業大学と共同開発した「金属複合水素透過膜とその製造方法」に関する２件の特許を取得したと発表したことが買い材料視された。

　今回特許を取得したのは、産業技術総合研究所と実用化に向け研究開発中である「金属複合水素透過膜」製造のための基本技術。同技術を使った水素製造・水素精製プロセスは従来のものに比べ、効率良く安価な水素を提供することができる。

　この発表を受けて、水素エネルギー関連分野での実用化による業績への寄与に期待する買いが殺到し、１２日終値で５４０円だった株価は、連日のストップ高で２０日には一時１９４０円と、短期間に約３．６倍の急騰をみせる場面もあった。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）