ＪＣＲファーマが帝人とヒト歯髄由来幹細胞の共同開発契約を締結◇

　ＪＣＲファーマ<4552.T>がこの日の取引終了後、帝人<3401.T>との間で、日本国内における他家（同種）歯髄由来幹細胞（ＤＰＣ）を用いた急性期脳梗塞を適応症とする再生医療等製品（開発番号「ＪＴＲ－１６１」）の共同開発および実施許諾について契約を締結したと発表した。

　ＤＰＣは、神経保護作用や免疫調整作用、血管新生作用などがあることが示唆される一方、体内に投与しても拒絶反応が起こりにくいとされることから、さまざまな疾患に対する治療薬への応用が期待されているもの。今回の契約締結で、ＪＣＲは治験製品の製造などを行うほか、帝人は非臨床試験および臨床試験の実施や承認申請などを担当。また、製造販売承認取得の際には、ＪＣＲが製品の製造と供給、帝人が日本国内における販売を担当するとしており、これに伴いＪＣＲは、帝人から共同開発契約および実施許諾契約に基づく一時金や、マイルストンおよびロイヤルティーを受け取る権利を取得することになる。なお、両社では、１８年度内には、急性期脳梗塞を適応症とした臨床開発を開始する計画としている。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）