銚子丸、今期経常を一転37％減益に下方修正

　銚子丸 <3075> [ＪＱ] が12月15日大引け後(17:00)に決算を発表。17年5月期第2四半期累計(6-11月)の経常利益(非連結)は前年同期比30.3％減の3億1300万円に落ち込み、従来の8.7％増益予想から一転して減益で着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の9億9700万円→6億1100万円(前期は9億7400万円)に38.7％下方修正し、一転して37.3％減益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した12-5月期(下期)の経常利益は前年同期比43.2％減の2億9800万円に落ち込む計算になる。

　直近3ヵ月の実績である9-11月期(2Q)の経常損益は1700万円の赤字(前年同期は9800万円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の2.0％→-0.5％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高については、消費者の強い節約志向に対して、イベントメニューをはじめとした「お得感」を重視した価格政策を進めてまいりましたが、来店客数増に十分な効果がないまま推移したことに加えて、相次ぐ台風と天候不順の影響により、当第２四半期累計期間（平成28年５月16日～平成28年11月15日）における既存店売上高（注２）が当初見込みを下回ったこと、また、新規出店についても当初計画の３店舗に対し２店舗に留まったことから、前回発表予想の9,820百万円を432百万円下回る9,387百万円となりました。　利益面についても、売上高の減少に加え、食材全般の不足感による原材料価格の高騰や、労働需給の逼迫に伴う人件費の増加などが影響し、営業利益及び経常利益ともに前回予想を下回る結果となり、四半期純利益は前回発表予想の280百万円に対して182百万円となり差異が生じました。　今後も引き続き既存店売上高は厳しい状況が見込まれること、原材料価格の高止まりや人件費の増加に加えて、社会保険適用拡大による法定福利費の増加等の利益押し下げ要因の増大が見込まれます。また、店舗勤務者の人手不足については大変逼迫してきており、期初に予定していた通期８店舗の新規出店が３店舗に留まる見通しであること等から、通期の業績予想についても修正いたします。（注1）上記の業績予想につきましては、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。（注2）当社において既存店売上高は、開店の日を含む月から13カ月以上経過した店舗を既存店として算出しております。なお、改装等による休業日がある場合、当該日を含む月は除外して算出しております。