ヴィレッジＶは一時Ｓ安、主力事業の減益見通しを嫌気

　ヴィレッジヴァンガードコーポレーション<2769.T>は一時ストップ安まで売られ、年初来安値を更新した。同社は１４日取引終了後に、１７年５月期通期の連結業績予想を発表。経常損益は５億２５００万円の黒字（前期は３億４８００万円の赤字）を見込むものの、主力事業の減益見通しが嫌気されているようだ。

　連結経常損益の黒字転換見通しは、前期に大幅な赤字を計上していた子会社「チチカカ」を８月１日付でネクスグループ<6634.T>などに株式譲渡し、連結子会社から除外されることが主な要因。一方、書籍や雑貨類などの販売を手掛ける「ヴィレッジヴァンガード」の今期の経常利益予想は５億８６００万円（前期比１７．４％減）。人件費などのコスト増が影響するとしている。

　また、株主優待制度の変更をあわせて発表したことも嫌気されているもよう。これまでは同社が運営する店舗および「チチカカ」が運営する店舗で利用できたが、これを同社が運営する店舗のみに。また、１回の買い物で何枚でも利用可能であったが、これを購入額２０００円（税込）ごとに１枚（１０００円）の利用となる。なお、変更は１６年１１月末時点の株主が対象となる。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）