アイサンテクノ、アートＳＨＤなど上昇、自動運転関連が“トヨタ効果”で買われる

　アイサンテクノロジー<4667.T>が続急伸したほか、アートスパークホールディングス<3663.T>が２０％強の大幅高、ドーン<2303.T>は前日のストップ高に続き、きょうも一時１４００円高は１９％を超える上昇と自動運転関連に位置付けられる銘柄群が買いを集めている。ドーンは５月末株主を対象とした１対２の株式分割権利取りの動きがあるとはいえ、物色人気は自動運転をテーマに横に広がりをみせている。

　きょうは東証１部の主力株がトヨタ自動車<7203.T>の大幅減益見通し発表の余波で手掛けつらく、中小型株に買いの矛先が向いている。そのなか、安倍政権も積極フォローの構えにある自動運転分野は官民を挙げた開発普及への取り組みが加速しており、物色対象に浮上しやすい。とくに、きょうは全体軟調地合いの悪役のようにみられた前日のトヨタの決算発表で、１７年３月期の研究開発費については過去最高を見込むことが分かり、同社が注力する自動運転分野で関連する銘柄群の株価を刺激した面もあったようだ。また、引き続き今年のＩＰＯの目玉とされる自動運転関連の有力ベンチャーＺＭＰの上場接近観測も底流している。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）