【売り】㈱ジーエヌアイグループ（2160）75日移動平均を下回り、売り圧力はなお優勢か= フェアトレード 西村剛

■注目銘柄：【売り】㈱ジーエヌアイグループ（2160）

バイオ創薬ベンチャー。
アジアに多い疾患を標的としており、ゲノム解析に強みを持つ。

■注目理由
2月15日に決算を発表。
平成28年12月期（平成28年1月1日～平成28年12月31日）の業績は、売上収益+28.6％と増収、税引前利益は△3.9億円と赤字幅縮小（前年同期は△6.7億円）。
その後4月18日に業績修正を発表、29年12月期の税引前利益を従来予想の△1900万円から2億6600万円の黒字に上方修正、一転して黒字に浮上する見通しとなっており好調な様子。

モルガン・スタンレーMUFG証券を割当先として第40回新株予約権を発行すると発表、潜在株式数2000万株で希薄化率は最大17.54％となるという。これを受けて24日は希薄化懸念が先行したようであり、ストップ安売り気配となった。（出典：2017年4月24日　フィスコ）

24日の急落以後、株価は75日移動平均を下回っていることから引き続き売り圧力の強まりが伺われ、また28日終値時点でPBR15.63倍と割高感があることから目先は軟調傾向が続く可能性もある。
空売りできない場合も、利益確定の良い頃合いと考えられるだろう。
しばらく様子を見ておく方が無難かもしれない。