２８日の株式相場見通し＝売り物をこなし円安進行を背景に強調展開に

　２８日の東京株式市場は、きのうまでの３日続伸の後を受けて、利益確定の売りが先行する可能性はあるものの、外国為替市場での円安・ドル高進行を背景に次第に切り返し強調展開となりそうだ。２８日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１２円２０銭台と、前日に比べて円安・ドル高が進行している。

　２７日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比９８．８９ドル安の２万１３１０．６６ドルと反落した。欧州中央銀行（ＥＣＢ）のドラギ総裁が金融緩和の縮小に前向きな姿勢を示したとの受け止めが広がり、欧州主要国の株価指数が軒並み下落したことで、米株式市場にもこれが波及し、主力ハイテク銘柄を中心に売りが優勢となった。ナスダック総合株価指数は、前日比１００．５２６ポイント安の６１４６．６２３と続落し、５月２３日以来約１カ月ぶりの安値水準となった。

　日程面では、東芝<6502.T>の株主総会に注目。海外では、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）による、米国銀行に対する包括的資本分析審査の結果発表が焦点になる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）