２９日の株式相場見通し＝地政学リスクの高まりを警戒し売り先行

　２９日の東京株式市場は、売り先行のスタートとなりそうだ。菅官房長官は２９日午前記者会見し、きょう午前５時４０分ごろ、北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、日本海の日本の排他的経済水域（ＥＥＺ）内に落下したとみられると発表した。度重なる北朝鮮による弾道ミサイル発射により、地政学リスクの高まりが日本の株式相場にマイナス影響を与える可能性がある。２９日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１１円２０銭台と、前週末に比べてほぼ同水準での推移となっている。

　２６日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比２．６７ドル安の２万１０８０．２８ドルと７日ぶりに小幅反落した。週明けの２９日がメモリアルデーの祝日に伴う休場で３連休となるため、手控え姿勢の強い薄商いのなか、前日までの６日続伸の反動もあり、利益確定の売りが先行した。ナスダック総合株価指数は、前日比４．９３７ポイント高の６２１０．１９４と７日続伸し、３日連続で過去最高値を更新した。

　日程面では、海外では、メモリアルデー（戦没者追悼記念日）で米・英などの株式市場の休場が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）