２６日の株式相場見通し＝米株式の大幅続伸や１ドル＝１１１円台の円安を好感し買い先行

　２６日の東京株式市場は、北朝鮮を巡る地政学リスクがひとまず後退したことや、前日の米株式市場でのＮＹダウ平均株価の大幅続伸。さらに、外国為替市場での円安・ドル高進行が好感されて、買い先行のスタートとなりそうだ。ただ、前日までの３日続伸で日経平均株価が合計６４８円幅と短期間に急上昇していることから、利益確定の売りも想定され買い一巡後は上値の重い推移も予想される。２６日早朝の東京外国為替市場では１ドル＝１１１円１０銭台と、前日に比べて大幅に円安・ドル高が進行している。

　２５日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比２３２．２３ドル高の２万９９６．１２ドルと大幅続伸した。建設機械のキャタピラーをはじめ主要企業が１７年１～３月期決算で好調な業績内容を発表したことに加え、トランプ米大統領が２６日にも税制改革を公表する見通しとなったことも好感され買いが優勢となった。ナスダック総合株価指数は、前日比４１．６７３ポイント高の６０２５．４９２と連日で過去最高値を更新した。

　日程面では、日銀金融政策決定会合（２７日まで）、全国財務局長会議、２月の全産業活動指数、２４日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）首脳会議関連会合（２９日まで）、世界旅行観光サミット（２７日まで）が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）