東京株式（大引け）＝１７０円高、一段の円安進行受け６日続伸

　２４日の東京株式市場は一段の円安を追い風材料に輸出株中心に上値指向継続。日経平均株価は年初の高値水準である１万８４００円台を目前に捉える場面もあった。

　大引けの日経平均株価は前日比１７０円４７銭高の１万８３３３円４１銭と６日続伸。東証１部の売買高概算は２３億６７５３万株、売買代金概算は２兆６１８３億円。値上がり銘柄数は１１５７、対して値下がり銘柄数は７２０、変わらずは１１２銘柄だった。

　きょうの東京市場は、前日の米国株市場でＮＹダウが続伸し連日の過去最高値更新となったことに加え、外国為替市場で円安が進行、一時１ドル＝１１３円台をうかがう動きとなりリスク選好ムードを支えた。米長期金利の上昇が日米金利差拡大を背景としたドル買い円売りの動きを加速させている。ＴＰＰ脱退表明などトランプ次期米大統領の保護主義的な政策も徐々に表面化しているが、足もとは依然として大規模な財政出動政策への期待や、円安による日本企業へのポジティブな側面が評価される流れにある。ただ、今晩の米国株市場は感謝祭の祝日で休場となることもあって、買い一巡後はやや上値の重さも意識される展開となった。業種別では自動車や鉄鋼株が買われる一方、医薬品株に売りが目立った。

　個別では、円安恩恵を受けるトヨタ自動車<7203.T>が売買代金トップで大幅高となった。ファーストリテイリング<9983.T>も大きく上昇した。新日鉄住金<5401.T>が買われ、村田製作所<6981.T>も上値追い。カルソニックカンセイ<7248.T>がストップ高で買い物を残したほか、前日ストップ高の東京テアトル<9633.T>は今日もストップ高目前まで上値を伸ばす場面があった。ハピネット<7552.T>も高い。

　半面、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>が商い高水準もやや売りに押されている。信越化学工業<4063.T>も軟調。トランザクション<7818.T>が大幅安、エーザイ<4523.T>、リンクアンドモチベーション<2170.T>なども値を下げた。テンプホールディングス<2181.T>が安く、ＬＩＮＥ<3938.T>、ダブル・スコープ<6619.T>なども下落した。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）