東京株式(大引け)=111円安、売り一巡後は下げ渋る

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2015/03/04 15:51
 4日の東京株式市場は米株安などを受け利益確定売りに続落。ただ、朝方の売りが一巡した後は押し目買いが入り、前・後場を通じて下げ渋る展開となった。
 大引けの日経平均株価は前日比111円56銭安の1万8703円60銭と続落。東証1部の売買高概算は21億3732万株、売買代金概算は2兆3142億6000万円。値上がり銘柄数は595、対して値下がり銘柄数は1127、変わらずは138銘柄だった。
 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が総じて安く、米国市場ではNYダウが一時150ドルあまり下げるなど軟調だったことを受け利益確定売り圧力が強まった。東証1部の騰落レシオは前日時点で130%を超え、日経平均の25日移動平均線とのカイ離など短期的には過熱感が意識されており、海外株安が利食いの口実となった格好だ。ただ、日経平均は一時230円程度の下げをみせたが前場中ごろまでに売りが一巡し、為替がそれほど円高に振れなかったこともあって、その後下げ幅を徐々に縮小。日銀のETF買いなどに対する期待も下値を支えた。
 個別では、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などメガバンクが軟調、SUMCO<3436.T>は大幅安となった。日本電産<6594.T>も下げた。シャープ<6753.T>が売られ、新明和工<7224.T>、三住建設<1821.T>も安い。半面、新日鉄住金<5401.T>三井化学<4183.T>がしっかり、冶金工<5480.T>も買われた。日鉄住金テクスエンジ<1819.T>が値を飛ばし、日新薬<4516.T>DMG森精機<6141.T>も高い。山九<9065.T>日本ガイシ<5333.T>も物色人気。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ