121円は近い!?

著者:川島寛貴
投稿:2014/12/22 20:44

個人投資家予想レンジ(ドル円)20時~00時

119.47円(前日終値)~120.00円(心理的節目)
現在のレートは119.78円です。(20:36)

予想レンジが狭くなってきましたが、119円半ば化の予想は無いという強気予想となっています。多くの個人投資家さんは120円回復を期待しているようですね。

120円目前!!

FOMCを受けて118円後半まで上昇したドル円は、上昇の半値戻しである118円30銭付近まで下落した後、金曜日には119.61円まで上昇しました。実は、119円から上には、5000本相当のオプションがあり、120円にいたっては1万本という途方もない料のオプションが行く手を阻んでいるという噂がありました。
しかし、FOMCの声明文には利上げには『辛抱強い』アプローチが必要という文言が入ったことで強烈なドル買い需要が生まれました。

また、イエレン議長の発言より、最も早い場合の利上げは2015年4月ということになりました。また過去に『辛抱強い』という文言が出てきた後には、平均して半年後には利上げが行われるというデータがあることから、一部では2015年後半に利上げ時期を見通していた投資家がいたことから、より一層ドル買いが進むこととなりました。

今年利上げを行ったニュージーランドドルは、9カ月で1,000ポイント上昇しました。パーセンテージにして実に、12%にも上ります。このパーセンテージでドル円も同じように上昇することはないですが、仮にドル円が先日の安値である115円から12%上昇すると13.8円の上昇となり、128円まで上昇することとなります。

現在出てきている金融機関の2015年のドル円の予想は125~130円あたりとなっていますので、この水準の見通しは外れでもなさそうです。

さて、上記の上値の抵抗となっているオプションですが、多くは金曜日の1時に期限切れとなっているようです。例年、クリスマス前には金融機関は頻繁に取引を行わないにもかかわらず、この上昇をみせています。本格的な上昇は、クリスマス明けからだと感じていましたが、早い場合は、今夜から明日にかけてもドル円は上昇し、最短で明日には年初来高値である121.84円も奪回する可能性があるのではないでしょうか。

「閑散相場に売りなし」という相場格言があります。その格言にならえば、119円を割り込む可能性は低く、買いで素直に攻めた方が良さそうです。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想