<私の相場観>=楽天証券経済研究所・シニアマーケットアナリスト 土信田 雅之氏
9月のFOMCで量的緩和の縮小が見送られたことで、むしろ今後の日米株式の展開は読みにくくなった。NY株式市場は米国長期金利の上昇を気にしており、これが直近の株価調整に反映されたと思われる。その背景はテーパリングを開始することによる長期金利の上昇懸念がひとつ。もうひとつは米国の政治面でのもたつきや政策に対する疑心暗鬼が長期金利の動向に影響している。
来年度予算案が20日に下院で可決したが、これはオバマケアの撤廃を盛り込んだもので、当然このままでは上院の通過は困難となる。暫定予算含みでギリギリまで駆け引きが繰り広げられるだろうが、これを横にらみに長期金利は神経質な展開が続きそうだ。
一方、国内を見渡せば前向きになれる市場環境だ。企業業績の増額期待を背景に循環物色の流れがうまく形成されている。また、東京五輪や国土強靭化、除染関連、カジノ関連などテーマ買いの動きが広がっており、個別材料株物色意欲は旺盛で、投資家の市場回帰をうかがわせる。10月の日経平均のレンジは1万4300円から1万5200円程度を想定する。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
来年度予算案が20日に下院で可決したが、これはオバマケアの撤廃を盛り込んだもので、当然このままでは上院の通過は困難となる。暫定予算含みでギリギリまで駆け引きが繰り広げられるだろうが、これを横にらみに長期金利は神経質な展開が続きそうだ。
一方、国内を見渡せば前向きになれる市場環境だ。企業業績の増額期待を背景に循環物色の流れがうまく形成されている。また、東京五輪や国土強靭化、除染関連、カジノ関連などテーマ買いの動きが広がっており、個別材料株物色意欲は旺盛で、投資家の市場回帰をうかがわせる。10月の日経平均のレンジは1万4300円から1万5200円程度を想定する。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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