英BRC既存店売上高は減少も、消費者信頼感は改善の可能性=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/08 04:07
 NY時間の終盤に入って為替市場はドル買いが優勢となる中で、ポンド円は193円台半ばに伸び悩んでいる。ポンド自体に売りが強まっており、ポンド円を圧迫している。先週は財務省による2度の円買い介入が観測され、ポンド円も戻り売りに押されたものの、本日193円台前半に来ている21日線の水準はしっかりと堅持している。上向きの流れになお変化はないようだ。

 東京時間の7日早朝に英小売協会(BRC)が4月の既存店売上高を発表していた。前年比で予想外の減少となったが、イースターが3月に早まったことや、その期間中に悪天候が多かったことを考えれば、驚くような内容ではないとの指摘がエコノミストから出ている。

 しかし、市場は8月の英中銀の利下げを高確率で織り込んでいる。そのため消費者心理は浮上しそうだという。金曜日に第1四半期の英GDP改定値が発表されるが、英経済も改善の兆しが早くも見られ、今月末の英消費者物価指数(CPI)はさらに低下が予想されている状況。これらの要因が夏終わりまでの利下げ期待を支援し、消費者への圧力も徐々に和らぐだろうとも指摘している。

*BRC既存店売上高(4月)8:01
結果 -4.4%
予想 2.0% 前回 3.2%(前年比)

GBP/JPY 193.55 USD/JPY 154.73 GBP/USD 1.2509

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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