ドルはまだ割高に見えるとの声も＝ＮＹ為替

　きょうのドル円は１５４円台での上下動に終始している。引き続き買い戻しが出ているものの、以前ほどの勢いはない。先週の米雇用統計でＦＲＢの年内利下げ期待が復活する中で、これまでのように１６０円台を急速に試す動きまでは出ていないようだ。

　一部のストラテジストからは、ドルは依然として非常に割高だとの主張が出ている。中東を巡る地政学的リスクが逃避通貨の位置づけが見られるドルを支えているが、ＦＲＢが先日のＦＯＭＣでタカ派スタンスへの回帰を控えていたことから、ドルはＦＲＢの利下げを見越した下半期の軟化を前に、すでに頭打ちに近い可能性があると述べている。

USD/JPY　154.43　EUR/USD　1.0775　GBP/USD　1.2556

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美