【これからの見通し】ドル円154円近辺に反発、追加介入の可能性警戒される値動き

著者:MINKABU PRESS
投稿:2024/05/06 15:25
【これからの見通し】ドル円154円近辺に反発、追加介入の可能性警戒される値動き

 週明けのドル円相場は154円付近まで反発してきている。先週は2回のおよぶ政府日銀の覆面介入が観測された後、週末には米雇用統計が弱含んだことを受けて151円台後半まで一時下落する場面があった。ただ、引けにかけては買戻しが入り、153円付近で週末を迎えた経緯がある。

 きょうは東京市場(こどもの日の振り替え休日)とロンドン市場(アーリー・メイ・バンク・ホリデー )が休場となる。先週の月曜日と同様に流動性が細る状況となっている。また、一通りの欧州経済統計発表後は、主要な米経済統計発表の予定はなく、材料にも欠ける状況だ。

 ドル円の動向を中心に、追加介入があるのか注意しながらの相場展開となりそうだ。先週のドル円レンジ160.17から151.86の半値が156.01レベル、38.2%戻しが155.03レベルとなっている。心理的水準でもあり、まずは155円付近での値動きが注目されそうだ。また、移動平均線は、21日線が154.49レベル、10日線が155.35レベルなどに位置している。材料難のときの参照ポイントとなりそうだ。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、フランス、ドイツ、ユーロ圏などの非製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(4月)、ユーロ圏生産者物価指数(3月)などの発表が予定されている。

 発言イベント関連では、ビルロワドガロー仏中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁、パネッタ伊中銀総裁などの講演がロンドン時間午前に、バーキン・リッチモンド連銀総裁、ウィリアムズNY連銀総裁などの講演やイベント参加がNY時間に予定されている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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