◆ 引き続き“小動き” - “150円半ば”を挟みながら…
米欧のインフレ指標が“週央~後半”に集中していることもあり、想定通り、昨日のドル円は“小動き”を強いられました。
米10年債利回りが“4.21%→4.30%”と振れたタイミングで“150.284円→150.832円”と揺れ動く場面こそ見られましたが、“様子見ムード”が払拭されることはありませんでした。
◆ やや“下値模索”先行 - 強めの日本CPIを経て…
今朝方発表された「日本CPI・コア」は、“22ヶ月ぶりの2%割れ(事前予想は+1.8%)”が見込まれましたが、結果は“強め(+2.0%)”でした。
このため“瞬間的に20銭(pips)程度”値を落としましたが、「日銀緩和策解除→利上げ」との思惑を再燃させるには「インフレ2%超の継続」が求められると見られるところです。
つまり動き方としては“緩慢”にならざるを得ず、“積極的な円買い”を促す動機にはなりづらいと見るのが妥当といえます。
そうなると“上値の重さ”がやや意識はされるものの、本日も“下値の堅さ”がより意識されると見るのが妥当なところ…。
◆ 上下ガチガチも、リスクは“より上方向”…?
オーダー状況を見ると、“年初来高値(2/13高値:150.883円)”付近には「ドル売りオーダー」がズラッと待ち構えており、一方で“2/21-26安値:150.30円水準”には「ドル買いオーダー」が並んでいると聞き及びます。
ただし「日米金利格差」を踏まえれば“後者”に発展する可能性は小さく、逆に“前者”は困難を要するものの、抜けてしまえば“ストップロス”を絡める可能性も想定せざるを得ない…?
基本は“当該レンジ内での揺れ動き”と見ますが、動くとすれば“上方向”との見方は堅持したいところです。
目先は“利益確定売り(上値の重さ)”が先行しそうな様相ではありますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
151.952(22/10/21高値、22/11/13高値、+2σ、大台)
上値5:151.778(23/11/14高値)
上値4:151.430(23/11/16高値、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:151.168(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:151.000(大台)
上値1:150.883(2/13高値《年初来高値》、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:150.715(+1σ)
下値1:150.393(2/20~2/26の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値2:150.284(2/26安値、2/20~2/26の50%押し)
下値3:150.121(2/20~2/26の61.8%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値4:150.017(2/22安値、ピボット2ndサポート、大台)
下値5:149.853(2/21安値、ピボットローブレイクアウト)
149.682(2/20安値)
149.497(2/15安値、20日移動平均線)
149.264(2/13安値)
149.000(大台、2/1~2/13の38.2%押し)
《10:55》
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