◆ 一時“149円半ば”へ押し下げられるも… - 結局は“150円付近”
主だった材料が不在ということもあり、基本的に昨日は“動意が乏しい”を強いられました。
ただ「中国、5年物LPR(最優遇貸出金利:住宅ローン金利に相当)を引き下げ(4.20%→3.95%)」と報じられたことから、「中国経済悪化」は意識されました。
このため“リスク回避→米10年債利回り低下(4.31%→4.24%)”という図式となり、NYタイム中盤にかけてドル円も“下落(150.431円→149.682円)”しています。
ただしその後は「米利下げ開始時期後ズレ」との思惑に加えて、「日銀、マイナス金利解除後も緩和策維持」との思惑が改めて意識されたことから、“巻き戻し”が優勢となっています。
こうして米10年債利回りが“下げ幅を削る(→4.27%)”中、ドル円は“概ね150円台”へと押し戻され、そのまま昨日の取引を終えています。
◆ 「米利下げ開始時期」が改めて意識される…?
本日は「ボウマンFRB理事/ボスティック・アトランタ連銀総裁発言」が予定されていますので、「米利下げ開始時期」に関する思惑が動意の中心になると見られます。
特に“利上げ局面終了”を宣言した際の「FOMC議事要旨(1/30-31分)」も予定されていますので、“なおさら”と見るのが妥当といえます。
短期金融市場で見た「3月利下げ」の確率は“ほぼ消滅(本稿執筆時で10%未満)”していますので、この数値が変化する可能性は限りなく低いと見るのが自然です。
(変化するようなことがあれば、かなりのサプライズですが…)
ただ「5月利下げ(同30%強)/6月利下げ(87%)」に関しては、変化する可能性は十分と見るの妥当なところ…?
しかしながら“その結果を見極めたい”との思惑が働きやすいとあっては、それまでは“動きづらい”と見るのがやはり妥当なところ…?
昨日と同じく、「米10年債利回り(時間外取引含む)」の動向次第では“どちらにも振れる”といった展開が本日も想定されるところです。
それでも基本的には、特に東京タイムに関しては“動きづらい(様子見)”と見ておく必要がありそうです。
後はそれらの結果次第…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。
151.952(22/10/21高値、22/11/13高値、大台)
151.778(23/11/14高値)
151.430(23/11/16高値)
151.358(+2σ)
151.140(ピボットハイブレイクアウト)
151.000(大台)
上値5:150.883(2/13高値《年初来高値》)
上値4:150.769(2/14高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:150.641(2/16高値)
上値2:150.431(2/20高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:150.146(2/20高値後の61.8%戻し、+1σ)
前営業日終値:149.997(大台)
下値1:149.903(日足・一目均衡表転換線)
下値2:149.682(2/20安値、ピボット1stサポート)
下値3:149.497(2/15安値)
下値4:149.264(2/13安値、ピボット2ndサポート)
下値5:149.000(大台、2/1~2/13の38.2%押し)
148.923(2/12安値)
148.856(20日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
148.390(2/1~2/13の50%押し)
148.234(日足・一目均衡表基準線)
148.000(大台)
147.924(2/8安値)
147.802(2/1~2/13の61.8%押し)
《10:45》
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