基本的には“膠着”と考えるが…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2024/02/16 10:59

◆ 一旦“下振れ”… - 一時“149円半ば”へ反落


注目の「米小売売上高」は予想を“大きく下回り(前月比△0.8%/コア:△0.6%)”、いわゆる「米CPIショック(米早期利下げ観測後退)」は幾分緩みました。
このため米10年債利回りは“4.20%割れ(→4.18%)”へと一時低下する中、ドル円も“150円割れ(安値は149.497円)”へと値を落とす場面が見られています。

もっとも米株式は堅調であり、S&P500は“史上最高値更新”を演じたことで、早々に“4.20%超(→4.25%)”へと押し戻されていきました。
このためドル円も“150円台”へとすぐさま回復するなど、まだまだ「米早期利下げ観測後退」は根強いものがあります。

◆ ただインフレ指標であるだけに…? - 本日は米PPI


本日は「米3連休前の週末(19日はプレジデント・デーで米国休場)」となるだけに、いわゆる“ポジション調整”が主体となる展開が想定されるところです。
ただ22:30には「米PPI」が予定されますので、このまま静かな動意に留まるとは限らない…?

事前予想は“前月比+0.1%/前年比+0.6%(コア+0.1%/+1.6%)”となっていますので、まずはここからの乖離具合が想定されるところです。
ただ昨日の「米小売売上高」の下振れは“寒波の影響”が加味されたのみならず、年末年始に伴う“季節調整”が影響した可能性も否めないところです。
そうなると大きく上振れた14日の「米CPI」に、より寄った結果となる可能性も否めない…?

基本的には“膠着(150円を挟んだ揺れ動き)”と考えますが、“もう一段の上値模索(ドル買い+円売り)”に関しては十分に可能と考えたいところです。
あくまで結果次第ということになるでしょうが…。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

151.952(22/10/21高値、22/11/13高値、大台)
151.778(23/11/14高値)
151.566(ピボットハイブレイクアウト)
151.430(23/11/16高値)
151.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値5:150.883(2/13高値《年初来高値》、+2σ)
上値4:150.769(2/14高値)
上値3:150.561(2/15高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:150.354(2/13~2/15の61.8%戻し)
上値1:150.190(2/13~2/15の50%戻し)
前営業日終値:149.940(大台)
下値1:149.707(+1σ)
下値2:149.497(2/15安値、ピボット1stサポート)
下値3:149.264(2/13安値、日足・一目均衡表転換線)
下値4:149.000(大台、2/1~2/13の38.2%押し)
下値5:148.923(2/12安値、ピボット2ndサポート)
148.461(20日移動平均線)
148.390(2/1~2/13の50%押し、ピボットローブレイクアウト)
148.000(大台)
147.924(2/8安値)
147.802(2/1~2/13の61.8%押し)

《10:40》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想