引き続き200日MAを意識する相場付きとなりそう
【注目ポイント】「140.000円」で下値サポートされるか否か
【シナリオ①】同レートで下値サポートなら、「142.240円」超えとなる可能性も
【シナリオ②】同レート割れなら、「137.380円」割れに向けた動きとなりそう
【当面の“主戦場”(コアレンジ)】「137.380~142.240円」
ユーロ/円は、23年の取引スタート日である3日に200日MA(移動平均線)を下回る動きとなり、一時昨年9月26日以来の安値となる「137.380円」まで下落。その後は反発フローとなり、本稿執筆(6日午前9時)時点では再度200日MA付近まで戻る展開となっています。
上図の各メルクマールを見てみると、1) 21日MA(移動平均線)がやや右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の下方にあること、3) ローソク足の上方に赤色雲(=抵抗帯、先行スパン)およびパラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)があること、そして4) DMI(方向性指数)で-DI>+DIの乖離が拡大し、ADXが右肩上がり推移となっている(上図青色点線丸印)ことから、ユーロ/円・日足チャートは緩やかな下降トレンドを示唆するチャート形状であると判断します。
他方、約1年間における市場参加者の平均コストを示す200日MAが依然右肩上がりとなっていることから、足もとのユーロ/円は上昇トレンドが継続する中での一旦の下押し/修正の時間帯と見ることも可能です。
そんな中、喫緊の注目ポイントは・・・上述した200日MAのおおよその基準値である「140.000円」(上図黄色矢印および黒色線)で下値サポートされるか否か。
筆者が予想する今後のシナリオは以下の通りです。(シナリオ①、②)
[シナリオ①]
これからの時間にかけて「140.000円」で下値サポートされた場合は、「(200日MAでの)下値固め」→「反発フロー」となりそうです。当該ケースでは、「下降バンドウォーク崩れ」や「遅行スパンのローソク足接近」、また「-DI>+DIの乖離縮小」なども伴いながら、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MAを基準とする「142.240円」(上図Ⓐ赤色線)超えとなる可能性もありそうです。
[シナリオ②]
一方で、「140.000円」を終値ベースで割り込んだ場合は、「200日MA割れ」→「再度下押し」となりそうです。当該ケースでは、「下降バンドウォークの示現」や「遅行スパンのさらなる下放れ」、また「-DI>+DIのさらなる乖離拡大」なども伴いながら、3日に付けた直近安値である「137.380円」(上図Ⓑ水色線)割れに向けた動きとなりそうです。
上記シナリオ①および②を概括すると、今後のユーロ/円は200日MAを意識する相場展開が想定され、同MAを主軸に往って来いとなる可能性も。よって、当面※のユーロ/円は「137.380~142.240円」を“主戦場”(コアレンジ)とする相場付きを予想します。(※ここでの「当面」は、今後1~2週間のスパンを想定しています。)
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