日経平均28000円回復!どうなる日本株【西村剛】

著者:西村剛
投稿:2022/11/16 19:00

年末に向けて株価は上昇するのか・・・

日本株市場は決算シーズンを終え、いよいよ年末に向けて株価が動き出しております。16日の日経平均は、ロシア製のミサイルを背景とした地政学リスクにより、軟調に推移しておりましたが、なんとかプラスで終えました。この先、11月後半から年末に向けて日本株はどのような動きを見せるのか、オススメの投資戦略や注意点などを解説いたします。

日経平均株価が28000円の大台を回復してきました。15日に発表になった米卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことを受け、インフレのピークアウト観測が強まり米国株が上昇、日経平均も28000円の大台を回復しました。

インフレピークアウト期待から米国株が上昇しています。特に米長期金利が低下したことを受けこれまで売られていたナスダック指数が急回復する形となっています。日本株も日経平均株価は28000円の大台をはさんで一進一退の状況が続いていますが、マザーズ指数はボックス圏を上離れし上昇トレンドに入りつつあります。

このような状況を踏まえて11月後半の相場を考えてみると【銘柄の二極化】が進む可能性が高そうです。

コロナやインフレ、円安など、2022年は事業環境が大きく変わった年と言えるでしょう。そのような変化をうまくとらえ業績好調につなげている企業の株式が買われ、変化に対応できず業績悪化につながっている企業の株式が売られる展開になるのではないかと考えています。

特に12月前半は、【個人投資家の節税対策売り】が出やすい時期となり、今年株価が大きく下落した銘柄が損切りされやすいです。
一方、業績好調で高値を更新している銘柄は素直に買われる展開となっており、11月後半から12月にかけて銘柄の二極化が進みそうです。

ここから年末に向けては「業績好調で株価が高値を更新している銘柄」の順張りが有効かもしれません。ぜひ銘柄を探してみてください。

西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想