権利落ちで2万2000円割れ。株価はまだ上がる?それとも下がる?【2019/09/30-2019/10/4】

著者:横山利香
投稿:2019/09/29 08:24

いよいよ10月。増税後の反動の見極めを

日経平均株価は9月27日金曜日、2万1,878.90円で取引を終えました。
前回「株価は過熱感が出ている。権利落ちを控えているので、足元は高値掴みには注意しつつ安いところを待ちたい」と解説しました。
株価は一時権利落ち以上に下落しましたが、目標株価の範囲内で取引を終えました。

米国の株式市場は高値圏で小動きの週でした。
ドル円相場は小動きの週でした。

気になるのは、日経平均株価の今後の動きです。

株価チャートを分析する限りでは、株価は2万2,000円台を維持していましたが、権利落ち日に下落しました。過熱感が出ていましたので、金曜ということもあって利益確定売りが出ても仕方がないという流れになりました。

目標上値は2万2,050円、下値は2万1,150円、それぞれプラスマイナス150円とします。
足元は上昇トレンドから下降トレンドに転換した可能性が高いでしょう。株価が上昇する過程で窓を空けています。過熱感が解消されるまでにはそこそこ時間がかるでしょうから、短期的な三角保ち合いまでの調整を想定しておきたいところです。上がれば下がり、下がれば上がります。足元は高値掴みには注意しつつ安いところを待ちたいところ。逆張り戦略の短期売買、もしくは戻り売り戦略でよいでしょう。

外部環境を見渡せば、英国のブレグジットや米中貿易摩擦の激化など控えている点も考慮しておきたいところです。
加えて、今週からいよいよ10月、消費税増税です。キャッシュレス決済の還元をPRしていますが、個人消費にはそれなりに影響が出ることは想定しておいて損はないかもしれませんね。
横山利香
認定テクニカルアナリスト(CFTe)
配信元: 達人の予想