外為サマリー:1ドル112円00銭前後で推移、ECB理事会受けユーロは大幅高

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/07/21 10:31
 21日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時過ぎ時点で1ドル=111円99銭前後と前日午後5時時点に比べ20銭強のドル安・円高で推移している。

 前日に開催された欧州中央銀行(ECB)理事会では、政策金利は据え置かれ、ガイダンスにも変更はなかった。ただ、ドラギ総裁が会見で、政策変更に関して「秋に議論する」と発言するとユーロが急伸し対ドルで一時、1.1657ドルと15年8月以来、約1年11カ月ぶりの水準に上昇した。ユーロ円も一時130円26銭まで一気に値を上げた。ユーロ上昇によるドル安は円買い・ドル売りにつながる場面があったが、日銀の金融緩和継続観測が強いなか、対ドルでの円高は限定的だった。

 この日の東京市場に移ってからは、112円前後で推移。前日のニューヨーク市場ではロシアゲート問題への懸念から111円40銭台までドル安が進む場面もあったが、その後は値を戻している。市場では来週25~26日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に関心が向かっている。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1626ドル前後と同0.0120ドル強の大幅なユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=130円20銭前後と同1円10銭程度のユーロ高・円安で推移している。


出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ