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下地は整った…!?

◆想定以上に上値を模索するも、最終的には押し戻される…

※ご注意:予想期間は7月13日と表示されていますが、本日(7月12日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


想定した以上に上値を模索した感のある昨日のドル円ですが、最終的にはやはり押し戻されました。
「ハト派寄りとなったブレイナードFRB理事発言」、「トランプ政権への不信感、再び…」が飛び出したこともありますが、大元にあるのは「イエレン議会証言を控えたポジション調整」と見るのが自然ということになります。
“5/11高値(114.366円)”を突破、一時“3/15以来の114.493円”まで駆け上ったものの、最終的には“114円を割り込んで”昨日の取引を終えています。

◆イエレンFRB議長・議会証言は「粛々と地ならし…?」

こうした中、いよいよ本日は“イエレンFRB議長・議会証言(23:00~)”が行われ、ポイントとなる「年内あと1回の利上げ」「バランスシート縮小の年内開始」の行方が示されることになります。
“タカ派ならばドル買い”“ハト派だとドル売り”が想定されるところです。

これに対する見方は割れていますので、“証言までは動きづらい”“場合によってはもう一段の調整も懸念”と考えざるを得ないところはありますが、冒頭で記したように“ポジション調整の影響が大きい”と筆者は考えます。
そして昨日のブレイナード発言にて“冷水を浴びせられた”ものの、同議長にスタンスが近いとされるダドリーNY連銀総裁/ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁は“タカ派寄り”を崩しておりません。
そうなると今回の議会証言は「金融政策正常化に向けて、粛々と地ならしを開始」と考えるのが自然ということになります。

◆115円回復に向けて「下地は整った…!?」

“4/17-6/14のダブルボトム”は完成しておらず(完成には終値ベースでの5/11高値:114.366円突破が必要)、昨日の動きで“ローソク足も長い上髭”をつけているなど、テクニカル的には芳しいとはいえません。
また“トランプリスク”も再び囃されつつもあるなど、ファンダメンタルズ的にも順風満帆とはいい難い状況になりつつあります。

それでも現在のマーケットテーマは「日米金利格差拡大」であり、「金融政策の正常化争いはドルが先頭⇒最後方を進むのは日本(円)」が根底にあると考えます。
そして“押し目無しとなるリスク”もありましたが、待った甲斐もあって“その押し目もある程度入った”感があります。
あくまで結果次第ですので“決め打ちは禁物”ですが、それでも「115円回復に向けた下地は整った」…?
「堅調推移は継続」、さらに押すところがあれば「積極的に拾っていきたい」ところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:115.000(大台)
上値4:114.879(3/15高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:114.637(16/12/15~17/4/17の61.8%戻し)
上値2:114.493(7/11高値)
上値1:114.382(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:113.939
下値1:113.717(7/11安値)
下値2:113.615(7/4~7/11の50%押し、ピボット1stサポート)
下値3:113.408(7/4~7/11の61.8%押し)
下値4:113.274(ピボット2ndサポート)
下値5:113.103(7/7安値、6/30~7/11の38.2%押し、日足・一目均衡表転換線)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:53 ドル円 抵抗・支持ライン追加

更新履歴

  • [ 07月12日11:53 ] 11:53 ドル円 抵抗・支持ライン追加
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武市佳史 (たけちよしふみ)

株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元:達人の予想