[5月1日版]いま注目の3銘柄= フェアトレード 西村剛

著者:西村剛
投稿:2017/04/29 12:27

いま注目の3銘柄をピックアップ:

① ㈱日立製作所(6501)
直近3カ月の実績である10-12月期(3Q)の調整後営業利益は前年同月比+4.4%に上昇、売上営業利益率も前年同期の5.5%から6.5%に改善。
26日、同社連結子会社の日立国際電気を投資ファンドのコールバーグ・クラビス・アンド・ロバーツ(KKR)率いる日米ファンド連合に売却すると発表。
KKRが公開買い付け(TOB)を実施し、日立国際は半導体製造装置事業を分離した後KKRが継承するといい、売却に伴い日立は30年3月期個別決算で600億円の特別利益を計上する予定。
直近の値動きは17日の566.3円を底に大幅に上昇が続いているが、27日終値時点でPER14.86倍と依然割安感があることから、引き続き買い支えが入りやすくなっていると思われる。

② ㈱ゆうちょ銀行(7182)
米系大手証券会社が25日、日本郵政のレーティングを中立(Equal-Weight)に据え置き、目標株価を1500円から1550円に引き上げ。
直近の値動きは14日の1324円を底に大幅上昇が続いているが、27日終値時点でPER17.63倍、PBR0.45倍と割安水準で、配当利回りが3.54%と日本株平均と比べて高いことから引き続き買い圧力の高まりが期待できると思われる。

③ 任天堂㈱(7974)
平成29年3月期の業績は、売上高△3.0%と/減収ながら、経常利益は+74.9%と増益に着地。
併せて、30年3月期も前期比+19.1%に伸びる見通しとなっている。
上記決算に関して、営業利益が市場予想平均の1050億円前後を下回ったことから朝方は売りが先行したものの、好業績を素直に評価する動きが株価を下支え。
3月発売の「ニンテンドースイッチ」は好調な滑り出しで、同時発売の「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」以降続くゲームも勢いの持続に寄与する見通しで、新たなゲームアプリも投入されスマートデバイス事業の拡大も図るという。
28日の株価は大きく上昇、強気相場を表す三役好転が見られることから目先は上値指向が続く可能性もある。

上記3銘柄の、短期的な値上がりに期待。
西村剛
フェアトレード株式会社 代表取締役
配信元: 達人の予想